##master-page:ReadingTemplate #format wiki #language ja = 電子麻薬シリーズ Civilization 取り扱い説明書 = {{{#!wiki caution '''本品は電子麻薬です''' 電子麻薬の過剰摂取は、使用者の単位不足や生活能力低下を招く恐れがあります。用法・用量には注意してお使いください。 }}} == 概要 == [[http://ja.wikipedia.org/wiki/シヴィライゼーション|Wikipedia先生]]  文明の勃興から宇宙時代までの国家の発展を扱うゲーム。土地の開拓や技術開発だけでなく、他の文明と交渉や時には戦争しながら自国を発展させていく。 扱う内容が広範にわたる上に、いわゆる“区切りのよい”タイミングがないのでやめ時がわからず、一度プレイすると気がつけば5時間以上も奪われてしまうようなゲーム性が大きな特徴で、それゆえに「電子ドラッグ」という愛称(蔑称)がついている。 == 主なシリーズ == *FreeCiv 有志によって開発されているCivilization2クローン。Ubuntu上でも動作するので地下でのプレイに最適。[[amylase/freeciv|独立記事]]を立てました。 *Civilization 5 最新作。英語版は2010年9月21日発売。内政や外交はこれまでのシリーズよりも大味で、戦争ゲーであるといわれている。筆者はいまのところ数回しかプレイしていない。1プレイの時間も過去のシリーズに比べれば短い。英語版には有志が開発した日本語化パッチがあるし、日本語版も遅ればせながら発売されたので大丈夫。品質は日本語化パッチが上といわれているが、拡張パックのことを考えると日本語版はほぼ確実に出るのに対してパッチは先行きは全く見えないので一長一短である。 *Civilization 4 2005年10月24日発売。筆者の初のCivilizationで、出会いは高3のときだった。今にして思えば現在大学生になっているのが不思議。名作と名高く、5が発売された今でもファンコミュニティには一定の活気がある。筆者がCivやろうかなという気分になったときにするのもこちら。 *Warlords Civilization4の拡張パック第一弾。素のCiv4(バニラ)は内政よりのゲームバランスだったので、戦争に関する内容が追加されている。 *Beyond the Sword Civilization4の拡張パック第二段。バニラ、Warlordsでの不満点を一気に解消するとともに、企業などの工業化時代以降の要素が多く追加されている。普通Civ4といえば、このBtSが適用されているものをいう。 *Civilization Revolution 家庭用ゲーム機向けに制作されたCiv(これまでに紹介したのはすべてWindows向け)。細かい要素はバッサリ切られてプレイ時間も手軽なものになったが、中毒性は健在。DS,Wii,PS3で発売されている。 *Colonization (筆者未プレイ) 大昔に発売されたColonizationをCiv4のゲームエンジンでリメイクしたもの。リメイクとしては微妙で、一番気合いが入っているのは靴に口づけをするときのSEだという声もある。 *Sid Meier's Alpha Centauri(SMAC) (筆者未プレイ) 古参プレイヤーがよく挙げるシリーズ最高傑作。太陽系外の惑星での開拓が主題で、SF色の強いCivである。Windows2000上で動作するので、当時のスペックのPCでも十分動く。 == Civilization 4 詳説 == 筆者が自信を持ってお勧めできるのはCiv4です、ってかほかはあまりやってない。いつか地下でCiv4のマルチやってみたいね。 === 有名どころ 〜 迷ったらここを見ろ === *[[http://blog.stack-style.org/|Stack Style]]:通称すたすた  最新情報がいち早く日本語で報じられる。これでPowerPCの説明書でうんざりしたISerも安心だね! Civ4の情報はもうほとんどないかと思われるが、Civ5に関してはこれからどんどん情報が入るのでそっちをやる人は要チェック。 *[[http://wiki.rk3.jp/civ4/index.php?FrontPage|Civ4 Wiki]]:通称ペリク鯖。トップページ画像がペリクレスであることからこう呼ばれる。必要な知識、定石などはだいたいここで知ることができる。今でもプレイレポートの投稿があるなど、5が発売したとは思えない盛り上がりである。まとめWikiはほかにガンジー鯖(こちらはトップ画像がガンジー)があるがこちらは終わコン化しているので忘れてもいい。 *2chスレ:流れが速いのでスレタイ検索で辿り着いてほしい。 *[[http://www.nicovideo.jp/tag/Civilization|ニコニコ動画 タグ検索"Civilization"]]:みんな大好き(?)ニコニコ動画。あがっているCiv動画はだいたいがCiv4。次いで多いのがCivRevといった感じ。[[http://www.nicovideo.jp/watch/sm5960342|初心者向けの紹介動画シリーズ]]が特に有名。 === 買ったけど何すればいいの? 〜 廃人への道 === ==== 何はともあれチュートリアル ==== まずはこれで操作方法を覚えよう。全部覚えなくても何となくゲームが進められるようになればおk。 ==== 難易度を開拓者に設定してプレイ ==== この難易度だとまず負けることはない。簡単すぎたら難易度を一段上げてみよう。 ==== 難易度貴族の壁にぶつかる ==== まあ人にもよるかもしれないが、最初の壁はこの辺りにあるようだ。この辺については次で詳しく述べる。 ==== Wikiなどで戦法を調べる ==== 自力開発してももちろんかまわないが、定石に関する知識を貯えておくと後々役に立つことは多い。 ==== 難易度を一段ずつ上げていく ==== 学問に王道なしはCivにも通じる。一歩ずつ着実に実力を伸ばそう。 ==== 気がついたら廃人に! ==== これであなたも立派なCiv廃人。周りにも布教してよりよい廃人生活を送ろう。 === 難易度貴族で勝つには ①小屋経済の紹介 === このあたりは自分で調べるのが面白いよ、などと通ぶるのも廃人の楽しみの一つではあるのだがこのような態度ではCivの布教は成功しないだろう。ちょうど難易度貴族にぶつかる人といえば「操作方法はわかるが勝ち方がわからない」という、Civ廃人への分かれ道に差し掛かった人たちだ。ここは正しい道へと導いてあげるのが先輩の役割というもの。というわけで、ここではCiv4における基本的な経済システムである小屋経済を紹介する。 * 小屋経済は以下に示す「小屋」とその進化系の地形改善を収入源とする経済システムである。 * 小屋 * +1コイン * (速度標準で)労働者1ユニットで4ターンで設置できる。 * (速度標準で)10ターン市民を配置すると村落になる。 * 村落 * +2コイン * (速度標準で)20ターン市民を配置すると村になる。 * 村 * +3コイン * 「活版印刷」が開発済みならば+1コイン * (速度標準で)40ターン市民を配置すると街になる。 * 街 * +4コイン * 技術「活版印刷」が開発済みならば+1コイン * 社会制度「表現の自由」を採用していれば+2コイン * 社会制度「民主主義」を採用していれば+1ハンマー * すべて、社会制度「奴隷解放」を採用していれば成長速度が2倍になる。 * 首都や、都市圏(市民が配置できる領域)に平地の草原が多い都市に可能な限り小屋を配置し、市民を配置して小屋を育て、最終的に街(7コイン1ハンマー)だらけの状態に持っていく。 * 首都に配置するのは他の都市に比べて立ち上がりが早いため。社会制度「官僚制」と組み合わせることで中世における経済の基盤とする。 * 後半戦における出力は最強。低難易度ならば圧倒的リードのもとで宇宙へいける。弱点は工業力。意識的に工業都市を作るとよい。 * 金融志向との相性がよい。川沿い1コイン+小屋1コインで金融志向の効果を得られるので序盤の速さが圧倒的に変わる。 === 難易度貴族で勝つには ②工業都市をつくろう === 先に述べたように、小屋経済を採用する場合一般的な都市は小屋を配置して経済都市として育てていくことになる。小屋型の経済都市はハンマー産出源に乏しく、工業力不足に陥りやすい。工業力不足はユニット不足につながり、ユニット不足はAIの宣戦を招くので絶対に避けねばならない。ここで必要になるのが工業都市だ。 '''工業都市の作り方''' * 立地の選び方 * 川沿いがよい。 * 淡水(きれいな水)があれば+2衛生が得られる。 * 農地を設置することで食料源となる。 * 後半に登場する地形改善「水車」や都市施設「堤防」の建設にも必須。都市施設「水力発電所」の設置条件でもある。 * 当然、丘陵が多めの方がよい。 * 鉱山を設置してハンマー源とする。不足する食料は農地で補う。 * 工業化時代が始まるまでは人口はそれほど多くなくてもよいし、都市施設は鍛冶屋・兵舎だけで充分。 * 余剰ハンマーは軍隊に回す。 * 「オックスフォード大学」の建設条件を満たすために大学を立てるなどはアリ。 * 工業化時代以降は一気に都市の性能が上がる。これは次の要因による。 * 「生物学」により農地の性能が向上する。 * 「鉄道」により、鉱山の性能が向上する。 * 工業関係の都市施設が一気に解禁される。 * これらの施設は不衛生も排出するので、ここで淡水による衛生が効いてくる。 * 国有化と工業都市 * 「共産主義」により解禁される社会制度「国有化」は工業力を高めるのに最適な社会制度だ。 * 工房の食料ペナルティがなくなり、水車は食料産出を増加させるようになる。 * 一面の草原立地を工房型の工業都市にすることができるようになる。 * 社会制度「カースト制」を採用すれば工房が+4ハンマーとなるので圧倒的。 * 維持費の軽減効果もあり、大国向けの社会制度。衛生資源が不足しがちで維持費が安い小国ならば「環境保護主義」の方が有利。 === 難易度貴族で勝つには ③戦争しよう === 勝利条件には様々なものがあり、その中には武力によって達成されるもの(制覇勝利・制服勝利)もあるし、そうでなくとも戦争は国力の増強には有益だ。ただし、それは経済の基盤を整えて適切なタイミングで宣戦布告を行った場合に限られる。この項ではCiv4における戦争について概説する。 * 戦争の時代とは 技術ツリーとの兼ね合いから、戦争に適する時代とそうでない時代が存在する。各時代について簡単に説明する。 1. 古代 この時代は基本的に経済基盤を整えるのが最優先であり、戦争は基本的にペイしない。例外はインカで、UUのケチュア戦士によるラッシュは高難易度で有効。ただし貴族では無意味なので忘れてよい。 1. 古典 古典時代にはいるかそれより少し速い程度が最初期の戦争タイミングとなる。初期立地を見てまずこの段階での戦争を検討しよう。主力兵科は基本的に斧兵となる。青銅器により銅資源とともに解禁される。同時に奴隷制も解禁されるので可能な限りの生産資源を軍備に費やそう。都市施設は兵舎のみでよい。 1. 中世 長弓兵無双の時代。防御施設も充実してくるのでこの時代の戦争はうまくいかない。逆に言えば、国境都市に防壁を立ててある程度の長弓兵を用意しておけば被宣戦即オワタとはならないありがたい時代でもある。 1. ルネサンス 国力増強を主眼においた戦争はこの時代が限度となる。主な戦略は3種類。 * ライフルラッシュ ライフリングで解禁されるライフル兵を主力とする。「国民国家」を採用して徴兵できるので、すぐに軍備が整う。ライフル兵自体も前時代の兵科とは一線を画す能力を持つ。自由主義ルートからの移行がメイン。自由主義で取得する技術はナショナリズムか共通規格あたり。 * カノンラッシュ 鋼鉄で解禁されるカノン砲を主力とする。カノン砲ではとどめをさせないので随伴兵力として鎚鉾兵かマスケット兵を連れていく。胸甲騎兵の側面攻撃に弱いのでそれがでてくるまでに叩きのめそう。大科学者の消費を主力に据える専門家経済との相性がよい。 * 騎兵隊ラッシュ 無印時代最強の戦略だった。ライフリング+職業軍人で解禁される騎兵隊を主力とする。が、やや時代が遅いので基本的にはライフリングがなくても出せる胸甲騎兵を使うのがBtSでは主流。機動力を生かして電撃的に敵首都を狙うのがよい。 1. 工業化時代以降 これ以降の戦争は基本的に制覇・制服勝利を視野に入れたものとなる。実際、それを遂行可能な兵科が登場する。 * 戦車 戦争戦略がうまく行っていれば、基本的には戦車解禁と同時に全都市で戦車永久生産することで勝ちが確定する。 * 戦闘機・爆撃機 ユニットに対して一方的にダメージを与えられる。爆撃機は副次的損害付。現代戦はこれらのユニットを使いこなすのがコツ。 * 核兵器 Civはプレイヤーが順番に実行するターン制なので、先制核攻撃は圧倒的に有利である。技術で後追いになっていても逆転できる可能性を持つ人間プレイヤーの最終兵器。SDIが開発される前に勝負を決めよう。 ---- [[Category読み物]]